優勝、表彰台も見えていた……宮田莉朋、痛恨スピンで悔しい4位。優勝はダン|FIA F2スパ・フランコルシャン フィーチャーレース

 F1ベルギーGPに併催されたFIA F2第9戦、7月27日(日)に行なわれたフィーチャーレースでは、マクラーレン育成のアレクサンダー・ダン(ローディン)が勝利を収めた。

 舞台はスパ・フランコルシャン。この前に行なわれたFIA F3のフィーチャーレースでは、ここスパでは”お決まり”とも言える大雨がサーキットを打ち付けたことで途中終了となったが、F2のスタート時刻を迎える頃には小康状態に。ただ路面は依然としてウエットコンディションであり、安全のため複数周のフォーメーションラップを行ない、23周のレースがローリングスタートで始まった。

 予選でポールポジションを獲得したダンは、レース序盤からハイペースで飛ばしたが、再び雨が降り始める中でタイヤのデグラデーション(性能劣化)は大きく、一時2秒以上のギャップを築いた2番手宮田莉朋(ARTグランプリ)以下の接近を許した。

 レース折り返しを前に、多くのドライバーがピットでタイヤ交換。雨脚が再び強まる中で、宮田は早めのピットインでトラックタイムを稼いだローマン・スタネック(インヴィクタ・レーシング)にアンダーカットを許し3番手となったが、14周目に攻略して3秒先の首位ダンを追いかけた。

 しかし宮田は16周目のプーオンで痛恨のスピン。レッドブル育成のアービッド・リンドブラッド(カンポス)、スタネックに先行を許して4番手に後退した。

 するとセバスチャン・モントーヤ(プレマ)が18周目のオー・ルージュでスピン。コース脇にマシンを止めたことでセーフティカーが出動。セーフティカー先導中にはレッドブル育成のオリバー・ゲーテのマシンがエンジンブロー……21周目にレッドフラッグが提示され、レース終了となった。

 これによりダンが今季3勝目を挙げてドライバーズランキング首位に躍り出た。その後ろは、2位リンドブラッド、3位スタネックというトップ3。宮田はスピンが響き、自己最高位ながら悔しい4位となった。ただ、リンドブラッドはレース後の審議対象となっていることから、結果が変わる可能性がある。

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