前日10日目に最年長金星の玉鷲「支えてもらって勝てている」床山と付け人に感謝の“ご祝儀”渡す

<大相撲名古屋場所>◇11日目◇23日◇IGアリーナ

前日10日目に40歳8カ月で最年長金星を挙げた、西前頭4枚目の玉鷲(片男波)は、足を滑らせる格好で大関琴桜に敗れた。2日連続の殊勲の星とはならなかったが、取組後は「立ち合いは、めちゃくちゃ良かった。負けたけど、立ち合いは完璧。悪い相撲じゃないから、これからが楽しみ」と、晴れやかな表情で、良い流れが12日目以降も継続すると確信していた。

前日の金星で34本の懸賞金を手にした。そのうち、まげを結ってもらっている床山の床真と、付け人2人に、それぞれ1本ずつ“ご祝儀”として、懸賞金を手渡した。懸賞は1本7万円だが、先場所からその場で手渡される懸賞袋の中身が、従来の3万円から1万円に減った。残る6万円のうち、1万円は日本相撲協会の手数料、5万円は銀行口座に振り込まれている。2場所前なら、懸賞1本を受け取ると、イコール3万円の“ご祝儀”だったが、1万円に減額した格好。それでも床真は「この懸賞は、お金では計れない価値がありますから。むしろ、懸賞袋の中身よりも、この場所で、最年長金星でもらった懸賞という、懸賞袋の方が価値があると思っています」と、この日、感激の表情で語った。

同じく“ご祝儀”を受け取った片男波部屋の序二段玉の寅は「おそれ多くて、まだ袋も開けていません。一生開けずに、どこかに飾ろうかな」と、家宝のように大切に扱うという。玉鷲は前日に続き、この日も「自分1人の力じゃないですから。後ろで支えてもらって勝てているのだから」と、周囲の支えに感謝。玉鷲が「チーム」と呼ぶ周囲との絆も、一段と高まった金星だったようだ。【高田文太】

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