先日、読者より以下の質問をいただきました。

「積立投資をつまらないものとして、『ほったらかし』にするくらいがベストだと思いますが、いかがでしょうか?」

筆者も、おおむねそのご意見に同意します。

筆者は株式投資をメインとする個人投資家で、積立投資も7〜8年前から続けています。ほとんど「ほったらかし」の状態ですが、おかげさまで資産は2倍以上に増えました。

ただ、あえて細かいことを言えば、「積立投資は“ほったらかし”がベスト」というよりも、「ほったらかしてもよいように設計されたのが積立投資」である、と個人的には感じています。つまり、順序が逆だと思うのです。

■ほったらかしでもうまくいく仕組み3つ
ほったらかしでも投資をうまく機能させるには、重要な条件を一つひとつクリアしていく必要があります。

まず第一に大切なのは、「投資先が信頼できること」です。詐欺師にお金を預けても1円も戻ってこないのと同じように、質の高い優れた会社に投資しなければ、安心して“ほったらかし”にすることはできません。

最近では、「物言う株主(アクティビスト)」に関するニュースをよく見かけますが、彼らのやり方はこのスタンスとは真逆です。

彼ら(アクティビスト)は、どちらかといえば経営の質が低い会社に投資し、経営に積極的に関与することで経営を改善し、最終的に利益を上げることを目指しています。つまり、「ほったらかしでは損をする投資先」をあえて選んでいるわけです。