韓国メディアが伝えた佐々木とキム・ヘソンの軌跡

 米大リーグのドジャースに、今季新加入したキム・ヘソン内野手は18日(日本時間19日)までに49試合出場、打率.342、2本塁打、11盗塁。OPSは.845という好成績を残している。二塁、遊撃、中堅と3つのポジションで守りにつき、チームにできた穴を確実に埋める存在だ。韓国メディアは同じく新加入の佐々木朗希投手との立場が逆転したことに驚いている。

 韓国メディア「OSEN」が「佐々木よりキム・ヘソンが新人王により近いとは……ドジャースも予想できなかった反転、後半はフルタイム出場を期待してもいいのか」という記事で伝えている。

 記事が振り返っているのは昨オフの状況だ。「今季を控え、ドジャースはアジア市場を再び積極的に攻略した」として、大谷翔平や山本由伸に続き佐々木を「国際アマチュア契約ボーナスを最大限かき集めて連れてきた」と、当時はマイナー契約ながら契約金が650万ドル(約9億6500万円)に及んだと紹介している。

 一方、キム・ヘソンについては「ポスティングシステムで大リーグに挑戦したもう一人の選手だが、ドジャースのユニホームを着るとは誰も予想しなかった」と意外な入団だったとした。キム・ヘソンの契約は、3年保証の後球団が選択権を持つ2年のオプションであること、マイナー落ち拒否権もないことを「無謀な挑戦に見えた」と回顧した。

 2人はシーズンでも対照的なスタートを切ったと見ている。佐々木は「東京開幕シリーズの一員としてドジャースでのデビュー戦を戦った。最も有力な新人王候補に選ばれた」。一方のキム・ヘソンは「打球の質が良くなく、結局マイナーリーグでシーズン開幕した」。ただ4か月が経った今「両選手は反転した結果と向き合っている」とした。