サッカーJ1・川崎フロンターレ本拠地の等々力陸上競技場などがある等々力緑地(川崎市中原区)の再編整備事業について、川崎市は物価高騰を受け整備内容を見直した。フロンターレ側から要望のあった競技場改修の工期短縮には応じないと決めた。

 計画をめぐっては事業費が当初の2倍近い約1232億円になると見込まれていた。今回の見直しにより約40億円縮減することができるという。

 フロンターレ側は、Jリーグのシーズン移行を踏まえ、可能なかぎりの工期短縮を要望していた。短縮には工法の変更が必要で約38億円が追加でかかるため、応じないことにした。

 ほかに、多摩川河川敷との連絡橋(北側)の整備などを取りやめる。

 計画では、競技場を球技専用スタジアムに改修し、市とどろきアリーナを緑地内で移転新築。新たに温水プールなども整備する。こうした主要施設の整備は、資材や仕様の見直しなどで事業費の圧縮を検討しつつ進める方針という。(佐藤英法)