2025年F1第12戦イギリスGP。フォーメーションラップ終了直後にグリッドにつかず、ピットに入ってタイヤを変えることを選択するドライバーが出てくるなど、レースは雨の影響によりスタート前から戦略が分かれることになった。イギリスGP後半を無線とともに振り返る。

────────────────────

 午前中の大雨も止み、フォーメーションラップの時点では日差しも射している。この時点では全車が浅溝のインターミディエイトタイヤを履いていた。

カルロス・サインツ:チャールズ(シャルル・ルクレール)が僕の目の前でコントロールを失った!

 2台はコースオフしたが、なんとかコースに復帰した。

 路面は急速に乾きつつあるようだったが、場所によっては十分に濡れている。これがドライバーたちの判断を分かつことになった。

マーカス・ダドリー:ジョージ、路面が十分乾いていると感じたら、(判断は)君に任せる。ジョージ・ラッセル:どのタイヤで行こうと思ってる?ダドリー:ハードだ。ラッセル:次の雨はいつぐらい?ダドリー:20〜25分後だ。

ルイス・ハミルトン:走行ラインが乾いているところもあるが、ウエット路面もあちこちに残ってる。エッジの上を走っている感じだね。

オスカー・ピアストリ:最終区間はスリックで走るには濡れすぎている。

ウィル・ジョゼフ:コンディションはどうだ?ランド・ノリス:間違いなくインターだね。すごく滑っている。