その後方では、予選で2番手タイムを記録するも複数回の総路外走行で3グリッド降格ペナルティを受けた翁長が、白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)をパスする。さらに翁長は2周目にバートン・ハナ(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)もかわし、5番手から3番手にポジションをあげた。

 トップ争いは、2番手に後退した斎藤がトップの下野に積極的にバトルを挑み、4周目のホームストレートで首位奪還に成功。すると、トップ2台がバトルを繰り広げる間に後続の翁長とバートンが追いつき、5周目には下野をかわした翁長が斎藤の背後、2番手に浮上してくる。

 その後も接戦の上位争いが繰り広げられるなか、4番手のバートンがブレーキをロックさせた模様で、3番手の下野に接触。ダメージの少ない下野はそのまま走行を続けたが、フロントウイングを破損したバートンはピットに戻り、ここでレースを終えた。

 レース終盤、トップの斎藤は2番手に浮上してきた翁長にギャップを縮められたが、ペースをコントロールして翁長の接近を阻む。最終的に斎藤は翁長に対して約1.3秒差を築いてトップチェッカー、今季初優勝を飾った。2位に翁長、3位に下野が続いている。

 ポールポジション、ファステストラップ、優勝の“ハットトリック”でスプリントレースを制した斎藤だが「勝てたことは嬉しいですが、明日もあるのであまり喜びすぎないようにしています」と控えめなコメント。