iDeCoで投資信託に積立投資を行い、利回り4%で運用できた場合で考えてみる。毎月5000円を10年間積み立てると、元本は60万円。利回り4%で運用できると利益は約13万6000円となり、合計約73万6000円になる。

これが20年間になると、元本120万円に対して運用益は約63万4000円、合計で約183万4000円。30年間では、元本180万に対して運用益は約167万円となり、合計約347万円にまで膨らむ。

通常の投資では利益に対して約20%の税金がかかるため、先述した30年間運用した場合の運用益167万円に対しては約33万4000円が税金として引かれることになるが、iDeCoでは非課税となる。これはあくまでシミュレーションであり実際の結果を約束するものではないが、iDeCoで月5000円の掛金設定でも長期に積立を行うことで一定の成果を期待できると言えるだろう。

 iDeCoは少額からでも活用する価値はある

iDeCoの掛金は、上限額いっぱいまで拠出する必要はない。自分の家計状況に合わせて、無理のない範囲で始めることが大切だ。月5000円という最低額からでも、長期間続けることで複利効果と税制優遇により、老後資金を形成していくことに期待できる。

掛金は多ければ多いほど運用益も大きくなる可能性があるが損失が生まれる場合もあるうえ、iDeCoは原則60歳まで引き出せないことを考慮すると、家計を圧迫するような金額設定は避けるべきだ。

また、iDeCoの掛金は年に1回変更することができる。ライフステージの変化や収入の増減に合わせて、掛金を見直すことも可能だ(掛金の拠出を停止することも可能)。まずは少額から始めて、生活に余裕ができたら徐々に増やしていくという方法も賢明だろう。

iDeCoは老後資金を準備するための強力なツールだが、その効果を最大限に発揮するためには、自分に合った掛金設定と長期的な視点が欠かせない。職業や家庭の状況に応じて、自分に最適なiDeCoの活用法を考えてみてはいかがだろうか。