今夏の去就が注目されている伊東純也、ブラジルのボタフォゴが交渉と海外報道

 新シーズンからフランス2部に降格のスタッド・ランスに所属する日本代表FW伊東純也が、イタリアから注目されているという。フランスメディア「フットメルカート」が「ボローニャは、6月からランスと接触を開始し、具体的な動きを見せた最初のクラブ」と報じた。

 ランスは入れ替えプレーオフに敗れてシーズンを終えたものの、1部のオリンピック・リヨンが財務状況の悪化によりフランスサッカー経営管理総局から2部降格の処分を一度は宣言された。しかし、控訴の結果はリヨンの1部残留を認めるものとなり、伊東の他にMF中村敬斗、DF関根大輝と日本代表トリオを擁していたランスの2部降格も正式に決まった。

 この3人の中で最年長の伊東は「2026年まで契約を結ぶ彼が、最初にチームを去る可能性のある選手の一人だ。ランスは、来年のフリー移籍を回避するためオファーを検討しつつ、選手の価値を最大化したい考えだ」とされている。

 その状況下で、新シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したイタリア・セリエAのボローニャが伊東の獲得に興味を示しているという。FWダン・エンドイェのナポリ移籍が迫っている状態であり、右サイドと中央でプレーできる伊東は「ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督の戦術的な要求に応える存在」だとされた。

 一方で、元フランス代表パトリック・ヴィエラ監督が率いるジェノアや、ステファノ・ピオリ新監督が就任するフィオレンティーナも伊東の動向を見ているクラブだという。記事では「全体として伊東はイタリアで高い評価を受けており、フランス1部での安定感と欧州での経験が評価されている」とされた。

 正式オファーには発展していないともされているが、日本のスピードスターはイタリアに新天地を求めることになるのだろうか。

FOOTBALL ZONE編集部