●5位:ウスマン・デンベレ

 年齢や実績など様々な要素によって算出される市場価値は、その時期の活躍によって大きく左右されることもある。果たして、1年間で最も自らの価値を下げた選手は誰なのか。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出した1年間での市場価値下落額ランキング5位を紹介する。

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生年月日:1997年5月15日
該当シーズン:2019/20
当時の所属クラブ:バルセロナ
市場価値の下落額:4400万ユーロ(約70.4億円)

 5位には、2019/20シーズンに市場価値が1億ユーロ(約160億円)から4400万ユーロ(約70.4億円)下がったウスマン・デンベレがランクインした。

 2024/25シーズンに現在所属するパリ・サンジェルマンでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を筆頭とした3冠の立役者となったデンベレだが、バルセロナ時代はピッチ内外で不安定な要素が多かった。特に加入直後の2017/18シーズンから数年間はハムストリングの問題に悩まされることが多く、あまりプレータイムが伸びない中で2019/20シーズン開幕を迎えた。

 のちに振り返ったとき、このシーズンがデンベレのキャリアにおける暗黒期と見なされる可能性が高い。開幕戦の直後にハムストリングを負傷すると、復帰2戦目のセビージャ戦で一発退場に。サスペンションから11月に復帰をしたが、古巣ドルトムント戦で負傷交代し、その日を最後にシーズン絶望の大怪我となった。

 結果的にラ・リーガでは5試合、全公式戦を含めても9試合の出場に留まった。これだけピッチから離れれば市場価値が下がるのは当然のことだろう。開幕時は1億ユーロ(約160億円)あったところが、シーズン終了時点では5600万ユーロ(約89.6億円)までダウン。この悪い流れはその後、数シーズン続き、2021年末には3000万ユーロ(約48億円)まで自らの価値を落とした。

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