「MLBトレード・ルーマーズ」が分析
DeNAは16日、藤浪晋太郎投手の獲得を発表した。背番号は「27」。2022年オフにメジャー移籍し、約2年半の“挑戦”はひとまず終わりを告げた格好だ。米移籍サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は日本復帰が決まり、藤浪のキャリアを総括。「持ち球を制御できなかった」と綴っている。
藤浪は2012年ドラフト1位で阪神に入団。2022年まで10年間で通算189試合で57勝54敗11ホールド、防御率3.41という成績を残した。同年オフにポスティングシステムを利用してアスレチックスに加入した。同メディアは「再建期のあったA’sが2023年シーズンに向けて、藤浪に1年325万ドル(約4億8400万円)の契約を結んだ」と金額に注目。一方で「当初は先発ローテーションの機会を与えられたが、大きく苦戦し、すぐにブルペンに配置転換された」と振り返った。
その後、救援として徐々に実力を発揮し、同年夏のトレードでオリオールズに移籍。計64試合に登板して7勝8敗2セーブ5ホールド、防御率7.18だった。2024年はメッツに加入も、開幕前にマイナー落ちしてメジャー昇格は叶わず。その後はプエルトリコの冬季リーグなどでもプレーし、今年はマリナーズとマイナー契約を結んだ。
2年ぶりのメジャー復帰を目指したが、キャンプで結果を残せずに3Aで開幕。21試合登板で2勝1敗4ホールド、防御率5.79で、6月17日(同18日)に傘下3Aタコマを退団することが発表されていた。
DeNA入団が決まると、「MLBトレード・ルーマーズ」は藤浪のキャリアを振り返り、「2.5シーズンに渡るMLB球界に終わりを告げたことになるだろう」と分析。そしてキャリアを通じて「6.6フィート(約2メートル)の右腕は90マイル後半の速球を持っているが、持ち球を制御することができていなかった」と、日本時代から課題とされた制球面が足枷になったとした。(Full-Count編集部)