◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 事前情報(22日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)
米下部ツアーに参戦していた昨年も、試合の合間の観光といえば、一度だけ米ユタ州のザイオン国立公園で山に登ったことくらい。2週前のメジャー「エビアン選手権」で予選落ちをした後なら、なおさら出かける気分にはなれなかった。「観光は、ここ(コース)ですね」と馬場咲希は笑った。
「エビアン選手権」を終えた後、すぐにスコットランドに飛んで本大会の会場入り。「スイングを意識した練習をしたかったので」と16日(水)からドライビングレンジに足を運んでショット練習に明け暮れた。
メジャーの壁が、中々超えられない。6月「マイヤーLPGAクラシック」で10位に入って翌週メジャー「全米女子プロ」を迎えたが、良い流れをキープできずに予選落ち。翌週のダブルス戦「ダウ選手権」は吉田優利とのペアで戦って6位で終えたが、「エビアン選手権」も予選落ちだった。「セッティングも難しいし、普通の試合より気合が入る。そういうところで、メジャーの難しさは感じました」と今季4戦目のメジャーを振り返った。
「エビアン選手権」後、多くの選手が好きな場所でオフを過ごす中、馬場はダンドナルドリンクスと宿の往復の日々を過ごした。今週を終えたら、今季最後のメジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(ウェールズ・ロイヤルポースコール)が控えている。「(他の選手の)インスタでキレイな写真を見て、自分はそれで行った気持ちにして」とオープンウィークはスイング調整に力を入れた。
状態を整えたあとは、リンクスコースの強風対策が課題になる。「下も硬いし、アメリカの風が強い日より、もっと(風を)読む必要がある」と22日(火)までに2ラウンドをこなしてコースチェックを行った。この日も午前中に9ホールを回り、少しの休憩を挟んで「練習、してきます」と再び練習場へ。「アメリカとは、ちょっと違うゴルフが求められる。全英に向けても今週そういうところを合わせて、良い結果につながれば」。ヨーロッパの名所を自分の目で楽しむ日は、もうちょっと先にとっておく。(スコットランド・アーバイン/谷口愛純)