教育やインフラの維持などあらゆる面に影響を及ぼす人口減少。参院選の争点にもなっているこの問題、北海道でいま何が起きているのか堀啓知キャスターが現場を歩きました。

■30回目の節目で幕を下ろす「新そば祭り」

堀啓知 キャスター
「北海道そして日本を代表するそばどころ幌加内町に来ています。こちら見渡す限りのソバ畑なんですが本格的な収穫は来月以降になります」

そばの作付け面積日本一。北海道上川郡の幌加内町です。

堀啓知 キャスター
「(そばを食べて…)うん、おいしい。暑い日に最高です。」

自慢の「幌加内そば」を一躍、全国区に押し上げた立役者が「幌加内町新そば祭り」です。

マチの活性化や観光振興などを目的に1994年に始まった祭りは毎年4万人以上を集める人気イベントとなりました。

今回で30回目の節目の年を迎えましたが、実は、2025年で祭りは幕を下ろします。

幌加内町そば祭り 田丸利博 実行委員長
「毎年”人口減少”。当時から頑張ってくれてる人も32歳年をとって、スタッフを維持するのがかなり厳しい」

幌加内町の人口は1221人と、祭りが始まった年から半減。

町立高校でそば打ちの授業を必修にするなど、そばを通じたマチづくりも進めてきましたが厳しい状況が続いています。

急激に衰退するマチ…それでも「そば祭り」は形を変えて残したいとしています。

幌加内町そば祭り 田丸利博 実行委員長
「身の丈に合った運営を継続していく。私の気持ち的には何かしらのかたちでしなければいけないと思っている」