SNSで急増するいわゆる「闇バイト」の危険性を、謎解きゲームを使って追体験する授業が、北海道釧路市の高校で行われました。

6月、釧路市の阿寒高校で行われたのは、謎解きゲームを使って「闇バイト」の危険性を知る特別な授業です。

ゲームでは、突然、音信不通になった友人を、SNSで巧みにだまし、「闇バイト」に巻き込んだ犯人を突き止めるというもので、「闇バイト」の勧誘の手口を追体験することができます。

男子生徒
「この『フート』ってやつから来たのが闇バイトの募集だろうと。『学生証送って』とか。送っちゃってるわ」

「『テレ“ン”グラム』っていう別のアプリに誘導されているから、そっちに入らないとこの先のメッセージがわからない」

高校生たちにとって、身近なSNSでの募集が多い「闇バイト」。

北海道警察によりますと、SNS上での「闇バイト」の募集に対する道警の警告件数は、2020年7月に始まって以降、増加傾向になっていて、去年は1306件でした。

今回の特別授業は、彼らの身近に迫る危険をゲームでわかりやすく体験してもらうことが狙いです。

女子生徒
「やった!クリア!」

女子生徒
「闇バイトは見てわかるとおり、明らかに値段が高かったり、お金のない困っている人たちだったら、応募してしまう内容になっていて恐ろしい」

男子生徒
「1回はまってしまったら逃げられなくなってしまう。個人情報の漏洩とか危険がいっぱいあるところが問題。甘い話に乗らないことを心掛ける」

Classroom Adventure 今井善太郎COO
「北海道も特殊詐欺が増えている中で、もしかしたら自分もやってしまうかもとか、こんなに身近にあると思ってもらえたんじゃないかと」