七尾四大祭りの一つで、石川県無形民俗文化財「向田(こうだ)の火祭(ひまつり)」は26日、能登島で行われ、地元住民や観光客らが赤々と燃えさかる高さ約30メートルの巨大な火柱に歓声を上げた。
七尾市能登島向田町の伊夜比咩(いやひめ)神社で神事が営まれた後、神輿(みこし)1基と奉燈(ほうとう)5基が連なって進み、崎山広場へ繰り出した。
午後9時半ごろ、若衆や飛び入りの見物客、県が創設した「祭りお助け隊」や専修大の学生らボランティアが、手松明(てたいまつ)を振り回しながら広場を駆け回った。合図とともに柱松明(はしらたいまつ)に向けて手松明を投げ込むと、炎が頂点まで駆け上がり、夜空を赤く染めた。柱松明は今年の豊漁を示す海側に倒れた。