「界 遠州」を満喫する1泊2日の浜松の旅|おすすめモデルコース

浜名湖をはじめ海、山、川と豊かな自然が広がる一方で、綿織物や楽器、バイクなど「ものづくり」の都市として世界的企業が集う浜松。歴史遺産やレジャースポットも数多く、うなぎや浜松餃子などの名物グルメ、お茶やみかんなどの特産物も豊富です。
浜名湖畔に湧く舘山寺温泉にたたずむ「界 遠州」に宿泊し、浜松の魅力にふれる旅はいかがでしょうか。おすすめスポットをめぐる1泊2日のモデルプランをご紹介します。

モデルコースのポイント

  • 元祖の浜松餃子を堪能
  • 浜名湖を渡るロープウェイで絶景観賞
  • 浜松銘菓の工場で見学とお土産選び

<1日目>

  • 1龍潭寺(りょうたんじ)
  • 2石松餃子 本店
  • 3遠州綿紬ぬくもり工房
  • 4界 遠州

<2日目>

  • 5かんざんじロープウェイ
  • 6緑の谷のごちそうテラス CoCoChi
  • 7うなぎパイファクトリー

1日目

新東名高速道路「浜松いなさIC」

車で約10分

11:00 龍潭寺(りょうたんじ)

女領主・井伊直虎ゆかりの寺で庭園観賞

龍潭寺 石組みと築山で鶴亀を表した寺院庭園で国指定の名勝

浜名湖の北に広がる奥浜名湖にあり、733年(天平5年)に行基によって開かれた寺院。現在の静岡県西部にあたる遠江国井伊谷(とおとうみのくにいいのや)を治めた井伊家の菩提寺です。女性でありながら領主として井伊家を断絶の危機から救ったのが、第22代当主直盛の一人娘・直虎。境内の井伊家の墓所には、歴代当主や直虎のお墓が並んでいます。
本堂など6棟が県指定の有形文化財で見応えがありますが、中でも庭園は必見。江戸時代初期の大名で茶人でもあった小堀遠州の作庭といわれ、春のサツキ、新緑、紅葉と四季折々で風情があります。

龍潭寺
  • URL:https://www.ryotanji.com
  • 住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989 MAP
  • 営業時間:9:00〜16:30(閉門は17:00)
    ※2025年10月以降 9:00〜16:00(閉門は16:30)
  • 定休日:8月15日、12月22日〜27日(臨時休館日あり)
  • 入場料:高校生以上500円、小・中学生200円
    ※2025年10月以降 大人700円、小・中学生300円
  • TEL:053-542-0480

車で約25分

12:30 石松餃子 本店

旅初日のランチは浜松餃子の名店へ

石松餃子 「石松餃子」(20個)1,530円。円形の車盛りは20個から。付け合わせのもやしはこの店が発祥

うなぎと並ぶ浜松の名物グルメ・浜松餃子の元祖として名高い、1953年(昭和28年)創業の老舗。本店は国道152号線沿いにあり、創業以来変わらない味で親しまれています。
浜松餃子は、たっぷりのキャベツに豚肉を練りこんだ具、円形の餃子の中心に茹でもやしを盛るスタイルが定番。「石松餃子」では季節で産地を厳選したキャベツに国産の豚肉をあわせますが、味の秘訣は初代が生み出した秘伝のつなぎです。薄手の皮であっさりとしながらも噛むほどに旨味があふれる餃子は、何個食べても飽きのこない味わい。少し甘めの特製酢醤油と箸休めのもやしが餃子をいっそう引き立てます。

石松餃子 本店
  • URL:https://www.1402.jp
  • 住所:静岡県浜松市浜北区平口252-1 MAP
  • 営業時間:11:00〜14:30(L.O.14:00)、17:00〜20:30(L.O.20:00)
    土・日曜、祝日11:00〜21:30(L.O.21:00) ※時期により変動あり
  • 定休日:無休
  • TEL:053-586-8522
  • メモ:営業日・時間はHPで要確認

車で約8分

14:00 遠州綿紬ぬくもり工房

お土産に選びたい浜松が誇る織物の和雑貨

ぬくもり工房 スリッパ2,970円、ハンカチ各660円、エコバッグ各2,200円

浜松を中心とする遠州地方は三河(愛知県)、泉州(大阪府)と並ぶ綿の三大産地として栄えた地域。浜北区にある「ぬくもり工房」には伝統的な織物「遠州綿紬」の和雑貨や洋服など、現代的なオリジナルのアイテムが並びます。歴史ある織物を作り上げるのは、伝統を受け継ぐ職人の方々と昔ながらのシャトル織機。よこ糸を付けたシャトルと呼ばれる道具がたて糸の間を往復し、ゆっくりと丁寧に織ることで、温かみのある質感が生まれます。
柄は定番の遠州縞など常時150種以上あり、近年はチェックも登場。高品質でありながら洗濯機で洗えて、使うほどに柔らかさと風合いを増す生地は他にはない逸品です。

遠州綿紬ぬくもり工房
  • URL:https://nukumorikoubou.com/
  • 住所:静岡県浜松市浜北区染地台 3-12-25 MAP
  • 営業時間:10:00〜18:00
  • 定休日:水曜
  • TEL:053-545-6391

車で約30分

15:00 界 遠州

浜名湖の絶景と煎茶で体も心も癒される温泉旅館

浜名湖畔に湧く舘山寺温泉に位置し、全室から浜名湖を一望。お茶にちなんだ催しやお茶玉が浮かぶ露天風呂など、日本一の茶処ならではのもてなしを用意しています。館内を彩るのは伝統工芸の遠州綿紬。浜名湖名物のうなぎなど旬の味覚が並ぶ会席料理も評判です。

施設サイト
予約サイト

おすすめの客室 ご当地部屋「遠州つむぎの間」

和洋室、特別室など全室がレイクビュー。障子やランプシェードなど遠州綿紬の設えが温かみのある空間を演出しています。茶の木とツツジを配した「つむぎ茶畑」や浜名湖を眺めれば、日常を忘れて贅沢なときを過ごせます。

16:00 ご当地楽

「美茶楽のおもてなし」でお茶の魅力を再発見

四季と新茶シーズンの5季にあわせた体験メニューを実施

日本一の茶処にちなんだ「美茶楽のおもてなし」では、お茶に精通したスタッフがお茶の淹れ方や味わいを紹介。県内の茶農家とともに厳選した静岡茶は、味も香りも個性豊か。摘採時期による利き茶や産地ごとの飲み比べなど、楽しみながらお茶について学べます。

17:30 夕食

ふぐとうなぎの会席を堪能

「ふぐうな会席」では、ふぐの唐揚げやうなすき(鰻のすきやき)などを楽しめる。

夕食はふぐの王様・とらふぐと浜名湖名物のうなぎを味わえる「ふぐうな会席」。先付は鰻本来の豊かな旨みを梅の爽やかな酸味が引き立てる「白焼き鰻の柑香和え」。贅をつくした地場の味覚は、静岡の地酒とも相性抜群です。

19:30 温泉

舘山寺温泉で癒しのひとときを

国産ヒバを用いた「華の湯」の露天風呂。茶葉を詰めた籠を露天風呂に浮かべた「お茶玉美肌入浴」が評判。

旅の疲れを癒す温泉は2種の湯殿を用意。露天風呂と檜造りの内風呂を備えた「湖都の湯」は湖からの風で心地よい湯浴みを楽しめます。泉質は保温効果が高いナトリウム・カルシウム−塩化物強塩温泉

21:00 おちゃけ

お茶×お酒の「おちゃけ」を楽しむ

お茶とお酒のマリアージュで新しい飲み方を提案

お茶をテーマにした宿らしく夜のもてなしは、お茶とお酒を合わせた「おちゃけ」の振る舞い。新茶とジン、秋は熟成茶と米焼酎など、季節を取り入れた組み合わせを楽しめます。旅の初日を振り返りつつ、至福の時間を過ごしましょう。

※季節により提供内容が変更となる場合があります。

2日目

08:00 朝食

茶処ならではの「茶箱朝食」

目でも舌でも楽しめる「茶箱朝食」。あさりとあおさの浜名湖汁は体が目覚めるやさしい味わい

2日目のスタートは、郷土の味覚を盛り込んだ「ご当地朝食」から。まず目をひくのが、茶葉の保管に使われてきた木製の茶箱。中には茶葉が敷きつめられていて、ほのかな香りとともに地域色に富んだ料理を味わえます。

徒歩約5分、または車で約2分

11:00 かんざんじロープウェイ

浜名湖を見下ろす大パノラマの空中散歩

ロープウェイは360度の絶景を眺める特等席。桜、新緑、紅葉など季節ごとの景色も壮観

遊園地「浜名湖パルパル」にあり、日本で唯一の湖上を渡るロープウェイ。「かんざんじ駅」から対岸の山頂「大草山駅」まで、全長約723m、4分ほどの空中散歩を楽しめます。標高約113mの山頂の展望台は、眼下に浜名湖、南には遠州灘、晴れた日には富士山も望む抜群のロケーション。毎時00分にはカリヨン(組鐘)が季節と時間にあった曲を奏で、絶景を引き立てます。
展望台に隣接する「浜名湖オルゴールミュージアム」では、19世紀半ばのオルゴールをはじめ自動演奏オルガンなど約70点のコレクションを展示(要入館料)。所蔵品の実演もあり、吹き抜けのホールで幻想的な音色を堪能できます。

かんざんじロープウェイ
  • URL:https://www.kanzanji-ropeway.jp/
  • 住所:静岡県浜松市西区舘山寺町1891 MAP
  • 営業時間:9:30〜17:30(10分間隔で運行。時期により変動あり)
  • 定休日:不定休(悪天候、点検・整備による運休あり)
  • 入場料:【往復】中学生以上1,300 円、3歳〜小学生650 円
    【片道】中学生以上700円、3歳〜小学生350円
  • TEL:053-487-2121
  • メモ:運行日・運行時間はHPで要確認

車で約20分

12:30 緑の谷のごちそうテラス CoCoChi

地元の新鮮野菜たっぷりの絶品ランチ

緑の谷のごちそうテラス CoCoChi ランチは1,760円〜。メインのひとつ「大久保野菜のミックスピッツァ」

レストランのコンセプトは「半径10km以内の食材を使うフード・マイレージ」。浜名湖東岸の大久保地区の採れたて野菜や、純国産鶏「岡崎おうはん」の卵など、地場の恵み盛りだくさんの料理が人気です。ランチはメインに、旬の野菜が並ぶ前菜のビュッフェ、ドリンクバーがセット。メインはオムライス、ピッツァ、パスタ、峯野牛からチョイスでき、プラス料金でドルチェ(2品)も楽しめます。注目は竹の植物性乳酸菌で作ったヨーグルト。まろやかな酸味で自家製のジャムとよく合います。
店内席のほか開放的なテラスなど心地よい空間も魅力。お土産には大久保野菜の粉末を使ったマカロン(数量限定)がおすすめです。

緑の谷のごちそうテラス CoCoChi
  • URL:http://ohkuvo.jp/?mode=f4
  • 住所:静岡県浜松市西区大久保町1173 MAP
  • 営業時間:11:00〜21:30(L.O.21:00、ランチは15:00まで)
  • 定休日:無休(臨時休あり )
  • TEL:053-489-3273

車で約5分

14:30 うなぎパイファクトリー

浜松銘菓の秘密がいっぱいの工場見学へ

工場では1日に約20万本生産。最後に塗るガーリック入りのタレは一部の職人だけが知る秘伝の味

バターなど厳選した原料にうなぎの粉をあわせた浜松の代表的銘菓「うなぎパイ」。工場に併設された見学施設では製造工程を見ることができます。予約不要の自由見学と、コンシェルジュの案内で工場を巡る「ファクトリーツアー」があり、ともに無料。約9,000層もの生地がふっくらと焼き上がる様子や包装ラインなどを見学でき、記念品もいただけます。
うなぎパイのキャラクター「うなくん」が製造工程やおいしさの秘密を紹介するシアターも必見。カフェではうなぎパイを使ったスイーツが味わえます。売店にはうなぎパイはもちろん和洋菓子が豊富に揃い、お土産選びも楽しみです。

うなぎパイファクトリー
  • URL:http://www.unagipai-factory.jp/
  • 住所:静岡県浜松市西区大久保町748-51 MAP
  • 営業時間:10:00〜17:30(うなぎパイカフェL.O.17:00)※時期によって変動あり
  • 定休日:不定休
  • TEL:053-482-1765
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