女優の今田美桜がヒロイン若松のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)の第85回が25日、放送される。西日本で起きた大地震のあと、のぶは幼なじみの柳井嵩(北村匠海)にひどいことを言ってしまったと激しく後悔。嵩が戦地で世話になった恩人、八木信之介(妻夫木聡)に愚痴をこぼす。

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昭和21(1946)年9月、のぶは高知新報を退社し上京。東京行きを夢見る嵩に「先に行って待ちゆうきね」と告げた。送別会の夜、同僚の小田琴子(鳴海唯)から背中を押された嵩は、8年前に買った赤いバッグを持って若松家へ。しかしのぶはすでに出発していて、思いを伝えることができなかった。

のぶは東京で「ガード下の女王」薪鉄子(戸田恵子)のもとで働き、浮浪児の支援活動をする八木とも再会。「月刊くじら」に載った嵩の漫画を見て、「あいつの絵や物語は人の心を動かす」と語る八木に、のぶはうれしさをかみしめた。

そんななか、同年12月に西日本で大地震が発生。電話が不通になり、のぶは家族や嵩を心配した。高知市街の被害は想像以上にひどかった。資料が散乱する「月刊くじら」編集部には、嵩の姿だけがない。徹夜が続いた嵩は、仕事を終えて自宅に帰宅。編集長の東海林明(津田健次郎)は、嵩が住む地域の被害が一番大きかったことを明かし、「柳井に万が一のことがあったら、俺の責任や」と後悔した。