今回のプロジェクトのきっかけについて、「MLB japan」はそう答える。 インスピレーションの源になったのは、日本全国に広がる「ご当地マンホール」文化だったという。
「日常のインフラを、地域の誇りや芸術表現の場に変えるこの伝統と、野球のスピリットを掛け合わせることで、全国規模のインスタレーションが生まれました」
「設置されたマンホールカバーは、現在メジャーリーグで活躍する日本人選手12人を称えるためのものです。各選手の地元とも密接に関係する日本独自の文化である『マンホール』を通じて発信することで、野球を通じて日本各地を盛り上げることにつながると思いました」(「MLB japan」)
マンホールのデザインは、選手ごとに〝画風〟が異なる。これにも、理由がある。
「元々一人のアーティストとのコラボレーションを考えていましたが、各MLB選手にそれぞれのプレースタイルがあるように、選手達のマンホールにもそれぞれに合ったアーティストの要素を加えたシリーズにしたいと思い、各選手に合うスタイルのアーティスト達とのコラボレーションを試みました」(「MLB japan」)
そうして出来上がったそれぞれのデザインは、選手の出身地、通っていた学校、初めてグローブを手にした球場など、「物語」や個性にまつわる、本人にとって特別な場所に設置されているという。
熱心なファンなら、なるほどと思い当たるデザイン、設置場所となっているそうだ。