この「お父さま」と呼ぶシーンからは、軍子が後天的に天竜人となった可能性、つまり養子として迎えられた、あるいはかつては一般市民だったという過去も考えられます。彼女がもともと天竜人ではなかったとしたら、どのような経緯で「マンマイヤー家」の一員となったのでしょうか。
また、軍子の過去を巡る大きな謎が、「麦わらの一味」のブルックとの面識です。作中では、ブルックが軍子と手をつないでいるようなシーンが描かれており、過去に何かしらの接点があったことが示唆されていました。
ブルックは「西の海」の出身で、海賊になる前には護衛戦団の団長を務めていたことが本人の口から明らかになっています。ブルックが団長を務めていたのは、50年以上も前のことであるため、軍子がその頃にブルックと会っていたとすれば、現在の彼女の年齢は50歳を超えていることになります。
見た目からは想像もつかない年齢ですが、強い権力を持つ天竜人の場合は特殊な延命措置や、「悪魔の実」の能力によって若さを保っている可能性もゼロではありません。
軍子が「お父さま」と泣き叫ぶ過去や、ブルックとの関係性をふまえると、彼女が単なる神の騎士団の一員ではなく、複雑な過去を背負ったキャラクターである可能性が高いと考えられます。
軍子の過去が明かされるときには、「世界政府」の秘密や神の騎士団の実態、さらには「空白の100年」の真実にまでつながるかもしれません。 今後、軍子の口からブルックとの出会いや、天竜人になった経緯が語られる日は来るのでしょうか。