「北斎・広重 大浮世絵展」で「北斎漫画」を鑑賞する来場者=佐賀市の県立美術館
3連休初日の19日、佐賀市の県立美術館で開催中の「北斎・広重 大浮世絵展」は、県内外から訪れた家族連れやグループなどでにぎわった。
葛飾北斎と歌川広重の236点にも及ぶ作品群に、来場者はじっくりと見入っていた。音声ガイドを利用しながら集中して眺める人や、広重のユーモラスな影絵の作品に笑い合う親子の姿なども見られた。
旭小3年の松田慶さんは、姉の夏休みの宿題のために鳥栖市から家族で訪れたといい、「北斎の妖怪の絵が面白かった。絵日記に描く」と話した。
浮世絵は世界的にファンが多く、会場には外国人の姿も。米国出身のケルシー・ルジンガーさん(34)は「私も子どもたちも北斎作品が大好き。実物を見ることができて本当に興奮した」と満足げだった。
出口前の特設パネルは北斎と広重のどちらが気に入ったかシールを貼れるようになっており、来場者は「北斎派かな」「選べない」と笑顔で参加していた。
会期は8月31日まで。午前9時半〜午後6時(午後5時半最終入場)。月曜休み(祝日の場合は翌火曜)。(清川千穂)