【ワシントン=坂本一之】米国防総省のウィルソン報道官は24日、「国防総省の職員が招待された全てのイベントについて審査を実施する」とX(旧ツイッター)で発表した。シンクタンクなどのイベントに関し内容や主催者を国防総省が審査し、職員の出席の可否を判断する。
ウィルソン氏は「国防総省職員は、グローバリズムを推進し、トランプ大統領を憎む組織のイベントには参加しない」と述べた。
トランプ氏は共和党支持層を意識し「米国第一」主義を全面に掲げて政権運営を進めている。審査導入によって、民主党寄りのシンクタンクなどで国防総省や米軍の幹部が発言する機会が減りそうだ。
米ニュースサイト「ポリティコ」によると、既に国防総省は職員に対し、全てのシンクタンクや研究機関によるイベントへの参加を一時停止するよう通知した。今後は出席申請を審査し、事前に発言内容の提出も求めるという。