落語家の月亭方正(57)が、22日放送のTBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」(月〜木曜前8・30)にゲスト出演。若手時代の転機について語った。

 上京後、初のレギュラー番組は1992年4月から93年3月まで放送されたTBS「生生生生ダウンタウン」だったという方正。同番組の空気について方正は「ダウンタウンが東京を席巻し始めの番組で凄い気合いが入ってて」と解説。方正が「天才」と称する「ダウンタウン」の松本人志、浜田雅功、今田耕司、東野幸治、「130R」板尾創路、ほんこん、木村祐一という才能あふれるメンバーの中で結果を残せず、「商品になるように」と「アホ」「ヘタレ」「おもんない」とキャラ付けされたという。

 これに番組パーソナリティーの「パンサー」向井慧が「これは厳しい…20代の芸人にそれは…生で毎週食らうわけですか」と同情すると、方正は「ゴールデンの生放送でダウンタウンさんの2人から、アホ、ヘタレ、ここまではええ。おもんないって何やねん」と回想。「そのハンコを押されちゃうと、みんなそうなんだって思いますよね」という向井に、方正は「そこが辛くて。アホ、ヘタレはまだええわ。"アホちゃうわ!"とか"ヘタレちゃうわ!"とか。でもおもんないって言われたら…」と話した。

 当時の心境について方正は、毎週の収録後「枕に顔を付けてうわ〜!って叫んで涙がボロボロ出る。その時は本当に辞めようと思って。全国(放送で)でおもんないって言われて、(地元の)ツレに悪いなとか、オトンとオカンにも悪いなと思って半年ぐらい考えてた」と打ち明けた。