元DeNA監督でスポニチ本紙評論家の中畑清氏(71)が20日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に生出演。セ・リーグ首位の阪神に大差をつけられた2位・巨人以下の5球団に“喝”を出した。

 宿敵に10ゲーム差(19日時点)をつけて独走態勢に入った阪神に対し、巨人は今季87試合目で早くも自力優勝の可能性が消滅。中畑氏は「この状況を考えたら…巨人以下5球団に喝だ!」と声を張り上げた。

 そして「この…10ゲーム差っていうのはあり得ないね。どういう野球をやってるんだというふうに見られてもいいでしょう。特にジャイアンツね、OB会長として言わせてもらえば」と古巣へ苦言を呈し、「あえてまた喝!」とピシャリ。「2発ね。これ効果あると思いますけど」と笑った。

 阪神について「このままだと断トツのぶっちぎりの優勝になる可能性がある」とし、「野球界全体を考えたら接戦になってなきゃ。阪神包囲網で各球団がエース級をぶつけていくという徹底した野球に変わっていかないと、ステージを変えていくみたいな…それで接戦に持ち込んで優勝を争っていく空気を作らないと。このままだとセ・リーグ終わっちゃうよ。ほぼ終わってるって言っても過言ではない状況なんだから」と5球団へ奮起を求めた。

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏は、そんな中畑氏の横で笑顔。「まだゲーム残ってますから。まだオールスター前ですから10ゲーム離されててもそんな悲観するようなことではないと思いますよ」と見解を口にし、「勝負事はやってみなければ分からない。最後の最後で結果はどうなのかっていうところで判断しなければいけないんで。まだ途中ですもん。連敗もあれば連勝もあるだろうし」と穏やかに話していた。