現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(71)が20日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に生出演し、3年ぶりに日本球界に復帰したDeNAの藤浪晋太郎投手(31)について言及した。

 制球難が欠点の藤浪について、DeNAは人工知能(AI)を使ったプロジェクトチームによる課題克服に自信を見せている。落合氏は「潜在能力は素晴らしいんでね。それをどうやって表現するかっていう、それを表現できるだけのものを与えられる、DeNAがノウハウ持っているから獲ったんだろうと思う」と推測し、「後は監督がどういう使い方をするかっていうのは現場次第ですよ」と話した。

 元DeNA監督の中畑清氏は「藤浪晋太郎の一番いい時に戦ってるんですよ。勝たせてもらえなかった、もう6連敗、7連敗させれられた方なので、あの頃の晋太郎を考えたらそりゃ欲しいですよ」と古巣の補強に理解。藤浪が阪神入団1年目から3年連続2桁勝利を挙げた2013〜15年に、中畑氏はDeNAを率いていた。

 一方で「年月が経って今となってどうなのかな…阪神から声が掛からなかったということは理由があってのことだろうし、状況はどうなんだと。どう判断するかっていうのは現場が判断するわけだけど、クエスチョンマークが付くところはありますよね、どういう使い方するんだろうなという、不安材料の方が大きいと思う」とも話していた。