◇プロボクシング U−NEXT BOXING.3 WBA世界バンタム級タイトルマッチ 正規王者アントニオ・バルガス(米国)《12回戦》同級2位・比嘉大吾(志成)(2025年7月30日 横浜BUNTAI)

 正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)が7月25日、横浜市内のジムで練習を公開した。シャドーボクシングなど軽めの内容だったが、減量の影響を感じさせない動きで体調のよさをうかがわせた。「とてもワクワクしている。初防衛戦をしっかり守って、ベルトを持ち帰りたい」と話した。

 挑戦者の比嘉大吾(29=志成)陣営は、ガードの甘さ、ダウン経験がある打たれ弱さを指摘しているという。記者から伝え聞くと「自分の過去のミスは、しっかり修正してきたし、キャンプで対策もした」と落ち着いて対応した。

 一方で「比嘉の研究もしてきた。フットワークやオーバーハンドのパンチなど、強みではないと思われる点が、いくつかある」と反撃した。地元のフロリダ、ラスベガスと、2度にわたって行ったキャンプでの準備に自信をうかがわせた。

 来日後の7月24日に、同じフロリダ州をホームとしていたプロレスラーのハルク・ホーガンさんが亡くなった。「小さいころから見ていたし、大ファンだった。とてもびっくりした」とうつむき加減に話した。ボクシングに直接、関係はないが「思いは強くある」と、故郷の英雄への気持ちをのぞかせた。

 ▼比嘉陣営の野木丈司トレーナー ヒザからアキレス腱にかけて細く、いい脚をしている。ヒザ下の(筋肉の)重量がないと、体幹で動ける。(ミット打ちやサンドバッグ打ちの)距離が近かったので、近距離での打ち合いは危険だけど、チャンスもある。ますは、1ラウンドやってみてからでしょう。