アニメ「葬送のフリーレン」の序盤の名シーンのひとつとして、第5話でフリーレン(CV:種崎敦美)が勇者ヒンメル(CV:岡本信彦)の幻影と対峙する場面が挙げられるだろう。ふたりの強い信頼関係を感じさせる展開が「ヒンメルの『撃て』がまた痺れる」「悶絶した」とファンの心をつかみ、印象を残しているようだ。

【映像】幻影ヒンメル「撃て」の瞬間(10分40秒ごろ〜)

 第5話では、フリーレンとフェルン(CV:市ノ瀬加那)が幻影鬼(アインザーム)と対峙した。幻影鬼は、狙った人間の大切な相手に化けて惑わせる魔物である。フリーレンは過去に師匠であるフランメ(CV:田中敦子)の幻影を退けたことがあるため、今回もまた師匠が現れると考えていた。しかし、実際に姿を現したのはヒンメルの幻影であった。

 フリーレンは自分自身の心の変化に戸惑いながらも、「私も少しは変わっているってことかな」とどこか嬉しそうな表情を見せる。「フリーレン、撃て」と言うヒンメルの幻影に対し、「そうだね、ヒンメルならそう言う」とためらわず攻撃魔法を放つのだった。

 フリーレンが抱くヒンメル像、そして彼への強い信頼が伝わる展開に、ネット上では「悶絶した」「フリーレンがヒンメルを凄く信頼してたんだなって思えて良かった」「ヒンメルの『撃て』がまた痺れる」と称賛の声が集まった。

 アニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が討伐された“その後”の世界を舞台に、1000年以上生きる魔法使いのフリーレンが “人を知るための旅”に出る物語だ。数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得る原作コミックスは既刊14巻現在で累計発行部数2400万部を超える。2026年1月からは日本テレビ系にてアニメ第2期が放送されることが決定している。

※種崎敦美の「崎」は、正式にはたつさきの字
(C) 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会