財務省が17日発表した6月の貿易統計(速報)によると、米国への自動車輸出額が前年同月より26.7%少ない4193億円だった。春から減少幅が広がり続けており、トランプ関税の影響が深まっているとみられる。
米国向けの自動車輸出額は、5月は前年同月より24.7%減り、6月は減少幅が拡大した。一方、6月の輸出台数は約12万4千台で3.4%増え、1台あたりの輸出価格が29.1%下がった。メーカー側が、関税の影響の小さい安価な車の輸出に軸足を移したり、米国での販売価格を据え置くために、関税分のコストを吸収して本体価格を下げたりする傾向が続いている可能性がある。