(26日、第107回全国高校野球選手権広島大会決勝 広陵2―1崇徳 延長10回タイブレーク)

 土壇場でタイブレークに持ち込んだ広陵が、3連覇を果たした。

 1点を追う九回、1死から4番草島絃太が安打を放つと背番号14の主将の空輝星が代走に出た。1球目に二盗を決め、2死になったあと堀田昂佑の二塁打で同点のホームを踏んだ。

 緊迫した場面での盗塁は、ノーサインだった。空は「自分以外の選手が頑張ってくれていた。主将の自分が弱気では話にならないと、強気でいった」。

 勢い付いたチームは延長十回に勝ち越した。過去2年は大黒柱的な存在がいたが、空は「自分たちは個々の能力は高くない。飛び抜けた選手がいないぶん、全員で線になって戦うのが強み」。(上山浩也)