千葉大会は27日午前10時からZOZOマリンスタジアム(千葉市)で決勝戦がある。圧勝を重ねてきた市船橋と、接戦を繰り広げてきた八千代松陰が対戦する。甲子園への切符を手にするのはどちらか。

 市船橋は全試合で5点以上の差をつけ、4回戦から準決勝まで4試合はコールド勝ちという攻撃力が持ち味だ。

 3番打者で捕手の花嶋大和(3年)が攻守の要。打率5割超の先頭打者大木陽翔(同)が出塁し、花嶋や、チームトップ打点の5番打者松原若嗣(同)が生還させるのが黄金パターンだが、7番打者の満崎隆一郎(同)も打率5割で打線には切れ目がない。

 投手陣は、昨夏の経験もあるエース川崎耕司(同)のほか、140キロ超えの島田侑胡(同)や、これまで与四死球1、奪三振18、2失点で安定感のある諸岡杜和(2年)など層が厚い。6試合で3失策と守備も安定している。

 一方の八千代松陰は、直近の2戦で春の選抜出場の千葉黎明、春季関東大会8強の習志野を接戦の末に倒し、勢いに乗る。これまでの6試合で盗塁は12、失策は2と、機動力と堅守が特徴だ。

 守備の中心はバッテリーの「ダブル高橋」。力強い直球でここまで奪三振30のエース高橋優太(3年)を、捕手高橋結人(同)が的確なリードで引っ張る。

 打線の軸は、準々決勝で決勝本塁打を放ち、計11安打と安定した長打力のある三上拓真(同)。先頭打者下平悠貴(同)は対応力が高い。4盗塁の勝部匠亮(同)らがどこまで足でかき回すかも注目だ。(芹沢みなほ)

■市船橋の今大会の戦績

準決勝 10―0中央学院(5回コールド)

準々決勝 8―1東海大浦安(8回コールド)

5回戦 12―0西武台千葉(5回コールド)

4回戦 10―2千葉明徳(8回コールド)

3回戦 7―2市原中央

2回戦 9―4光英VERITAS

■八千代松陰の今大会の戦績

準決勝 2―1習志野

準々決勝 7―4千葉黎明

5回戦 8―5市柏

4回戦 10―0日大習志野(6回コールド)

3回戦 5―1長狭(延長10回タイブレーク)

2回戦 10―3木更津(8回コールド)