JR東日本が久留里線の久留里―上総亀山間(9・6キロ)の廃線を決めたことを受け、千葉県君津市は23日の市地域公共交通会議で、代替路線バスの運行計画案を示した。運行本数は久留里線の1日8・5往復を上回る1日13往復を予定している。

 計画案は、市とJR東日本が協議してとりまとめた。ルートは、上総亀山駅近くの「亀山やすらぎ館」を起点に、久留里駅方面を結ぶ4系統。終点は、久留里駅、君津青葉高校、市森林体験交流センターの3カ所で、片道約20〜約30分。病院やスーパー、観光拠点などへのアクセスを確保するとともに、通学利用者にも配慮して選定したという。

 車両はコミュニティーバス型で、定員30人以上のものを予備を含めて3台用意。運賃は、65歳未満が200円、65歳以上と小中高生が100円、未就学児は無料にする。

 運行主体は市が担い、バス事業者への委託運行とする。委託費用はJR東日本が負担金として全額拠出する。市とJR東日本は8月ごろ、沿線地域3地区でそれぞれ1回ずつ住民説明会を開く。(若井琢水)