サッカーJ3・FC岐阜は2日、大島康明監督(43)の退任を発表した。今季から指揮を執っていたが、成績不振が続いていた。後任は未定。
大島監督は兵庫県出身で、現役時代はJリーグのヴィッセル神戸や徳島ヴォルティスで活躍。カターレ富山のコーチや鹿児島ユナイテッドFCの監督を経て昨年12月、FC岐阜の監督就任が発表された。
開幕直前の今年2月には「しっかりチームがまとまっている。選手たちを勇気づけ、もっと強くさらに成長させたい」と抱負を話していた。
2月16日にアウェーであった開幕戦は引き分けたものの、続くホーム開幕戦で敗れ、その後も上位に食い込めなかった。現在は4勝9敗5分でリーグ20チーム中18位にとどまっている。
大島氏はクラブを通じ、「素晴らしいビジョンを掲げるFC岐阜の一員として仕事をできた事に感謝しています。そして苦しい状況の中でもチームを応援していただいたオール岐阜の皆様ありがとうございました」とコメントした。
小松裕志社長もコメントを発表し、「ここまでの戦績は、クラブが掲げてきた目標から大きく乖離(かいり)しており、厳しい戦いが続いております。これ以上状況を悪化させないためにも、変化が必要であるとの判断に至りました」と説明した。
FC岐阜は昨季もシーズン途中で上野優作監督が辞任。天野賢一ヘッドコーチが昇格し、終盤は盛り返したが、15勝15敗8分の8位でJ2復帰はならなかった。(高原敦)