砂の彫刻作品を展示する「鳥取砂丘 砂の美術館」(鳥取市)で、来年1月4日まで開催中の企画展「砂で世界旅行・日本」に新たな砂像が加わる。手がけるのは同館の総合プロデューサーで砂像彫刻家の茶圓(ちゃえん)勝彦さん(64)。新作のテーマは「日本の妖怪」だ。

 企画展は、神話の時代から現代までつながる日本の歴史や文化がテーマで、国内外12カ国の砂像彫刻家20人による19作品が展示されている。

 新たな作品のモチーフは、鳥取県境港市で幼少期を過ごした漫画家・水木しげるの妖怪たちだ。高さ3.6メートル、幅7.2メートル。約140トンの砂を使い、異形の妖怪たちが立体的に表現される。茶圓さんは「来て見て驚いて、怖いと思ってもらえたら」。

 今月11日まで制作の様子が一般公開されている。企画展の観覧料は一般800円、小中高生400円、未就学児は無料。20人以上の団体割引もある。問い合わせは砂の美術館(0857・20・2231)へ。(富田祥広)