新燃岳噴火の影響に伴い、鹿児島県霧島市で水道の断水や温泉の供給停止の被害が起きている。雨が降ったことで火山灰を含んだ土石流のようなものが発生し、配管を寸断したためだという。復旧の見通しは立っていない。

 市によると、10日夕、水道や温泉の通報システムで「配水・供給支障」の警告があり、職員が霧島田口の永池2号橋で土石流のような状況を確認。近くの沢に設置していた水道管と温泉管が流されていたという。

 これにより神宮台別荘地地区10軒、霧島神宮を含む霧島自治会地区24軒が断水となった。

 また、温泉管の破損に伴い、ホテル24軒、温泉施設など共同浴場6軒、個人232軒の計262軒に温泉が供給できなくなった。

 市は断水被害を受けた地域に給水車を出すなどして対応している。(仙崎信一)