20日に投開票された参院選で、兵庫県内では開票作業のトラブルや投票所でのミスが相次いだ。
県選挙管理委員会では、開票結果の確定が当初の見通しよりも最大で5時間以上遅れた。
県選管によると、今回の参院選の集計では、全国共通の新しいオンラインシステムを導入した。リハーサル時に大きなトラブルはなかったが、当日は数値の訂正や確認の作業に時間がとられたという。
選挙区の開票結果の確定は午前2時の予定だったが午前6時になり、比例区の開票結果の確定は午前4時の予定だったが午前9時45分になるなど作業がずれこんだ。
豊岡市では、選挙区と比例区の投票用紙を12人に逆に交付したと発表した。市によると、用紙と候補者名(または政党名)が合っていなければならず、票は無効になった可能性が高いという。
神戸市中央区も、比例区の投票用紙を1人に二重交付したと発表した。比例区の投票用紙を選挙区の投票箱に入れた投票者が再交付してほしいと申し出て、職員が応じてしまったという。
投票箱を誤っても投票用紙への記入内容が正しければ有効票として扱われるため、いずれも有効な投票になったとみられるという。
伊丹市では、選挙区の投票者総数に対して投票数が1票多いトラブルが発生した。二重交付や受付での登録漏れの可能性があるという。(新屋絵理)