千葉市中央区の千葉公園の駐車場に、電気自動車(EV)用の急速充電設備が設置され、8日、開所式があった。

 設置したのは、メルセデス・ベンツ。脱炭素社会の実現に向け、千葉市と結ぶ包括連携協定に基づく取り組みの一環。

 急速充電設備は「メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ 千葉公園」と名付けられ、2台分の駐車場スペースに24時間利用できる充電設備が設置された。最大出力150キロワットで、電池残量20%の状態から約30分で約60%まで充電できるという。

 同社にとって、急速充電ネットワークの第1号拠点となり、開所式で、メルセデス・ベンツ日本(千葉市)のゲルティンガー剛社長は「電気自動車の普及には充電インフラの不足などの課題がある。安心して利用できる一助になることを願っている」と話した。今後、3大都市圏を中心に導入を検討し、8月に柏市、9月に東京都世田谷区に同様の設備をオープンする予定という。

 料金は充電量に応じて支払う仕組みで、メルセデス・ベンツ以外のEVでも、充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」に対応した車種であれば利用できるという。(前田基行)