高知県黒潮町の入野海岸沿いに5月、カフェ「しおかぜ工房」がオープンした。太平洋を望む国道56号沿い、名所のサーフスポットの近くだ。地元のサトウキビ農家の浅野純子さん(72)が、黒砂糖の魅力を伝えようと開いた。

 店名は「水平線からそよぐ潮風」にちなむ。看板メニューは、口当たりが柔らかなソフトクリーム(450円、税込み)。自家栽培のサトウキビから浅野さんが手作りした黒砂糖の蜜とポップコーンも添えられる。観光客やサーファーの間で人気を集めている。

 朝8時からのモーニングセットも好評。パンかおにぎりか菓子にコーヒーがついて400円(税込み)。自家製の黒砂糖を使った加工品も販売している。

 店の前にはヒマワリの花が咲き、訪れる人々を迎えている。窓から白い砂浜と青い海を望み、スイーツを楽しめる。

 浅野さんは「地域の高齢者や子どもたちが気軽に立ち寄れる、人の交差点のような憩いの場にしたい」と話す。

 夏休みには子ども向けのイベントも計画中という。営業時間は午前8時〜午後5時。木曜定休。(エリアリポーター・笠原雅俊)