東北電力が女川原発(宮城県女川町、石巻市)に計画する使用済み核燃料を保管する「乾式貯蔵施設」の新設について、反対する原発問題住民運動宮城県連絡センターなど5団体は25日、県と石巻市、女川町を訪れ、設置に同意しないよう求めた。県などは安全協定に基づく事前協議で近いうちに東北電に回答するとみられている。
5団体の石巻市への要請では、反対する個人署名231筆とインターネット署名2796筆などを提出。「一時的な保管施設というが、搬出先も搬出時期も明示していない。事実上の最終処分場になりかねない」とし、同意しないよう求めた。
乾式貯蔵施設は最大1380体分の使用済み核燃料を収納できる。原子力規制委員会は5月28日に許可した。建設には地元の同意が求められる。(柳沼広幸)