浜松市中央区千歳町のガールズバーで6日未明、20代女性の店長と従業員が刺殺された事件で、静岡県警は店長の女性(27)=同区=を殺害したとして殺人容疑で送検されている袋井市愛野東、無職の男(41)を、従業員の女性(26)=同区=の殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。複数の関係者への25日までの取材で分かった。
 関係者によると、男は「ククリナイフ」などと呼ばれる殺傷能力の高い刃物2本を両手に持ち、従業員の女性を連れて入店。数分程度の間に、店長の女性の頭を店内のビール瓶で殴りつけて背中などを複数回刺し、逃げようとした従業員の女性も複数回刺したとみられる。刺し傷は背中を中心に少なくとも10カ所前後に及び、2人の死因は失血死だった。
 店内には客と従業員が複数人いたが、2人以外に刃物は向けなかったことから、強い殺意を持って2人を狙ったとみられる。
 男は店長の女性への殺人未遂容疑で6日に現行犯逮捕され、殺人に容疑を切り替えて静岡地検浜松支部に送致されていた。