新潟県上越市で深刻な水不足が続いています。
およそ11万人に節水を呼びかけていますが、このまま雨が降らなければ一部の地域で8月にも“断水”する恐れがあるということです。
【上越市ガス水道事業管理者 高橋一之さん】
「正善寺ダムの水位の減少に歯止めがかからず、貯水率が20%を割り込む状態」

険しい表情で会見に臨んだ、上越市ガス水道局。
「このままの状態が続きますと、水道水の供給の継続が困難となる」
「極めて深刻な状態になっています」
上越市では、最も大きい城山浄水場の機能が低下したため、正善寺浄水場の稼働を早めて水不足に対応していました。

しかし、平年207mmの上越市で7月に降った雨はわずか1mm。
正善寺ダムの貯水率が低下し上越市では、一部のエリアのおよそ11万人に40%以上の節水を呼び掛けていました。
節水対策の効果などで、1日の使用量は4.5%減りましたが、雨が降らないため、ダムの貯水率は日に日に減って、24日時点で17.3%に。
今後も雨が降らない予報であるため、依然厳しい状態が続くということです。
そこで上越市では、給水スポットを節水対象区域外の8か所に設け、節水対象地域の生活用水を対象区域外から分け与える形で節水につなげていきたいとしています。
【上越市ガス水道局 西山勝寛 局長】
「節水対象区域外の給水スポットを開設し、節水対象区域内の皆様から生活用水を給水してもらう取り組みを、新たに本日から実施します」
