参院選が終わったが、選挙期間中は有権者にとってはチャンスでもある。普段はなかなか会えない候補者(政治家)を生で見て、会話もできるかもしれないからだ。
私はここ数年、ラッパーのダースレイダーと一緒に全国の選挙現場を見ている(その成果は2本のドキュメンタリー映画にもなった)。

自民党の西田昌司氏の街宣カーに手を挙げるプチ鹿島氏(手前左)とダースレイダー氏(手前右)
というわけで我々は今回京都へ向かった。京都には注目せざるを得ない候補者がいた。自民党の西田昌司氏である。以下の京都新聞を見てほしい。
「歴史の書き換え」などと主張した西田氏
『自民・西田議員「ひめゆり、歴史書き換え」発言 地元・京都からも怒りの声が相次ぐ』(5月8日)
《沖縄戦で犠牲となった女子学徒隊らを慰霊する「ひめゆりの塔」(沖縄県糸満市)の説明を巡り、自民党の西田昌司参院議員(京都選挙区)が歴史を書き換えている、と発言したことに京都の関係者から疑問や怒りの声が相次いだ。》
各紙の報道をまとめると、西田氏は太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲になった学徒隊の生徒や教員らを慰霊する「ひめゆりの塔」の説明書きについて「歴史の書き換え」などと主張した。
「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて、沖縄が解放されたと、そういう文脈で書いているじゃないですか」と講演会で述べた。しかし、現場ではそんなことは書かれていない。
地元からも怒りの声が相次ぐ、という西田氏はどんな選挙戦をおこなっているのか。ぜひ見ておきたい。できれば会話したい。
最近だと俳優の吉永小百合さんの沖縄タイムスでのインタビューが話題になった。
「残念というだけでは済まされないです。ちゃんと勉強していないんじゃないかという気がします。私たちが選挙でそういう人を選んでいること自体、良くないと思います」(7月14日)
このことを西田氏はどう思うのだろうか?