若者の政治参加を促そうと活動する一般社団法人「NO YOUTH NO JAPAN」(東京)の能條桃子代表理事(27)らが登壇する講演会が24日、大府市中央町の大府公民館であった。

 能條さんは学生時代、若者の投票率が8割を超える北欧デンマークに留学した。政治に関する話題が学校で自然に上がったり、当時21歳の同年齢の候補者が選挙で当選したりしている様子を見て「民主主義の担い手を育てる意識が社会にある」と感じたという。

 現在は、国政選挙や地方選に立候補できる「被選挙権年齢」の引き下げなどを求めて活動。「若い人が選挙に行っても同年代の顔がなく、政治を自分のものと感じづらい。そこから変えなければいけないのではないか」と指摘し、「この社会をつくっているのは私たちなんだと思えるようになったらいい」と語った。

 交友があるデンマークの地方議員エミル・サマラスさん(27)もマイクを握り、「未来に希望がないように見えるときこそ、変化すべきとき。誰かに言われて動くのではなく、自分でやることが大切」と会場に語りかけた。

 講演会は、地域の若者有志らでつくる実行委員会が主催。幅広い世代の約50人が耳を傾けた。 (望月海希)