県ユニセフ協会(金沢市)のパネル展「ポエム・フォー・ピース−平和の詩」が、能美市寺井図書館で開かれている。ウクライナやアフガニスタン、マリなど世界の紛争地に住む若者や子ども8人の平和への思いをつづった詩を紹介した。8月2日まで。
無政府状態で貧困や治安悪化が進むソマリアの男性モハメドさん(20)は「子どもたちは被害者だ」と訴える。2011年にスーダンから独立したが内紛が続く南スーダンの女性ナヤルンさん(14)は「平和とは」と問いかけ「銃と爆弾のない世界」「悪夢を見ずに眠れること」「子どもたちが心配せずに、笑ったり遊んだりすること」などとつづった。
掲示したQRコードから本人による詩の朗読を、日本語の字幕付き動画で見ることができる。
協会の染川孝子事務局長は「世界ではいまだに紛争が起きている。日本でも戦争を考える夏に、紛争地の子どもたちの思いを感じてほしい」と話している。
28日は休館。 (松村裕子)