◇27日 第42回東海S(G3・中京・ダート・1400メートル)
地元で念願Vをかなえたい。デビュー5年目の小沢大仁騎手(22)=栗東・フリー=は交流重賞のエーデルワイス賞(2022年・マルカラピッド)こそ勝っているものの、JRA重賞は未勝利。ライツフォルで挑む今週の東海Sは、巡ってきた好機を生かしたいと、闘志を燃やしている。
「3週連続で調教に乗りましたが、2本目、3本目と追うごとに良くなっています。さすがこのクラスの馬だけあって、動きはいいですね」とテン乗りの今回、稽古で好感触をつかんだよう。2走前にオープン特別のオータムリーフSで、3馬身差の快勝を飾った実力馬。前走の天保山Sは6着だったが8カ月ぶりの休み明けのレースだった。ひと叩きされて状態は上がっており、重賞初挑戦の立場だが一発の可能性を秘めている。
愛知県瀬戸市出身の小沢にとって、中京は地元。この夏はフル参戦を予定しており、勢いを付けるためにも開幕週の重賞で結果を出したい。「まだ重賞を勝っていないので、勝ちたいです。(レース当日の)日曜は両親と、おじいちゃんも競馬場に来てくれるので、頑張りたいです」。ここでJRA重賞初制覇を果たせば、これ以上ない家族への恩返しにもなる。