◇26日 日本ハム5―0ロッテ(エスコンフィールド北海道)
プロ初登板初先発となった日本ハムのドラフト1位・柴田獅子投手=福岡大大濠高=が3イニングを完全投球。予定していた40球に近づいたため降板したが、自慢の直球は最速153キロをマーク。本拠地では今季最多となる3万5000人超の観客の前で鮮烈なデビューを飾った未来のエース候補は「縮こまるような緊張をしてももったいないと思って、普段以上に投げられた」と胸を張った。
「通用するか分からないので、初心に戻って真っすぐで勝負した」と注目の初球は高めへの151キロ。藤原を左飛に打ち取ると、後続の2人もオール150キロ超の直球でねじ伏せた。2回からはスライダーとフォークも交ぜながら3奪三振と頭脳的な投球も見せた。
「(1軍の)舞台を味わわせたい。その後の野球への取り組み方も全然変わってくる」と大事な”後半戦開幕”を高卒ルーキーに託した新庄監督は、当初は2イニングで代える予定だったと明かした。「3イニングは投げさせてもらいます、みたいな計算をして投げてました。そういう投手は経験を積んでいけば完投能力が出てくる」と舌を巻いた。
今後は再び2軍で鍛える方針だが、指揮官は「大事な試合でも見たいって気持ちになった。19歳、たいしたもんですよ」と花マル。柴田も「160キロ近くを目指して、新しい変化球にも挑戦したい。次は5イニング投げて勝ちをつけて(1軍登録を)抹消されないように」と、さらなるスケールアップを期した。