夏の陽ざしがまぶしい季節。少し足をのばせば、思わず深呼吸したくなるような絶景や、暑さを忘れる美味しい出会いが待っています。
今回は日本テレビ系列『ZIP!』でことりっぷ編集部がご紹介した、この夏行きたいおすすめの旅先をまとめてご紹介。おでかけの参考にしてくださいね。

心地よい風を感じながら、ゆったり楽しむ湖畔散歩♪群馬県「奥四万湖」

都内から車で約3時間半、群馬県の山あいにひっそりと佇む「奥四万湖は(おくしまこ)」は、“四万ブルー”と呼ばれる神秘的な青い水の色が特徴のダム湖。天気や季節、時間帯によって、緑がかったターコイズブルーから、深みのある濃い青まで、多様な表情を見せてくれます。

湖畔は遊歩道や展望台があり、青く輝く湖面を眺めながら過ごすことができます。ダムの下側には公園もあり、運が良ければダイナミックなダムの放水の様子を間近に楽しめますよ。

四万川には奥四万湖だけでなく、群馬県の天然記念物に指定されている「四万の甌穴(おうけつ)群」や水しぶきを間近に感じられる「大泉の滝」など、美しい「四万ブルー」を楽しめるスポットが点在しています。

下流の「四万湖」では、SUPやカヌーなどの水上アクティビティを体験できます。湖水に触れながら、自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

ランチには、奥四万湖の近くにある「四万温泉・温泉グランピング シマブルー」がおすすめです。こんにゃくを練り込んだ特製バンズに、上州牛100%のパティや地元の新鮮な食材をたっぷり挟んだバーガーが人気で、多くの人がこれを目当てに訪れます。

自然の中で体を動かしたあとのご褒美にぴったりな、贅沢でボリューム満点の一品です。

また近くの四万温泉は歴史ある宿が並ぶ情緒豊かな温泉街です。日帰り入浴ができる施設もあるので帰路につく前に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「四万ブルー」の絶景と涼やかな空気、静かな散策や水上アクティビティ、そして地元のグルメや温泉まで楽しめる四万温泉エリア。日常を離れて、自然の中で気持ちよくリフレッシュしたい人にぴったりの場所です。

屋内で楽しむ"涼しい"絶景なら山形県「鶴岡市立加茂水族館」へ

直径5mの丸い水槽に1万匹のミズクラゲがふわふわと泳ぐ姿が印象的なクラゲドリームシター。約80種類のクラゲを展示する「鶴岡市立加茂水族館」は、日本一のクラゲの水族館で知られています。

山形県の日本海側・庄内空港からもほど近くにあり、暑い夏でも涼やかに幻想的なクラゲの世界に浸れます。クラゲのアイスクリームやラーメンなど珍しいメニューもありますので、どんな味なのかはぜひ現地で味わってみてくださいね。

さくらんぼが有名な山形県ですが、ほかにも桃やマスカット、ぶどうにスイカなどおいしいフルーツがたくさんあるフルーツ王国・山形県。「鶴岡市立加茂水族館」から車で20分ほど、JR鶴岡駅近くにある「フルーツショップ青森屋」では、果物店が営むカフェでフルーツタルトがいただけます。白を基調としたかわいらしい店内で、目利きが選ぶ季節のおいしいフルーツを使ったタルトや生ジュースを堪能できます。

夜の奈良公園を灯りが包む夏の祭典「なら燈花会」

「なら燈花会(ならとうかえ)」は、奈良を代表する夏のイベントのひとつで、毎年8月上旬約2万本のろうそくが、夜の奈良公園一帯にちいさな灯りをともします。今年の開催は8月5日(火)〜8月14日(木)です。

「燈花」とは灯心の先にできる花の形のことで、これができると縁起が良いといわれているそう。

「なら燈花会」の前にぜひ立ち寄りたいのは、寺院の名残を感じる茶寮「世世」。
世尊院に由来する「世世」という店名は、世代を重ねることを表し、もともと世尊院であった当時と今、その時代その時代の良さを感じられるようにリノベーションされています。

樹齢500年ほどの丸太をつかった圧巻のオブジェ、鶴や松が印象的な襖、さまざまな調度品が並び、入口はまるで美術館のよう。その先の店内に進むと、窓越しに豊かな緑の庭園が広がっています。

3月からは、庭園デザイナー 烏賀陽 百合氏監修のお菓子で箱庭をつくる体験型アフタヌーンティーが登場。和の庭園を表現した焼菓子を自由に配置し、箱庭を完成させます。メニューは大和抹茶や大和橘など奈良の素材を使用した焼菓子7種類と、出汁巻きたまごのサンドウィッチ。
歴史と自然に囲まれた特別な空間で、新感覚のアフタヌーンティー体験を堪能してくださいね。

まるであの印象派の絵画のような景色に出会える、岐阜県関市の通称「モネの池」

岐阜県関市にある「名もなき池」は、神社のほとりにたたずむ小さな湧水池。池底にたまる石英質の白い砂と、無色透明な水質により、青く透明すぎる水、その中をカラフルな鯉が泳ぐ姿は、なんとも幻想的な光景です。
初夏から10月頃までは睡蓮の花が咲き、フランスの画家・クロードモネの代表作『睡蓮』を思わせる風景が広がることから、「モネの池」の愛称で親しまれています。睡蓮は11時ごろに一番大きく開花するといわれているので、その時間をめがけて訪れるのがおすすめです。
また、秋から冬にかけては睡蓮の葉が紅葉し、四季折々で異なる景色を楽しめます。

ここまでは、車だけでなく公共交通機関でもアクセス可能。JR岐阜駅からバスを2本乗り継ぎ、バス停から徒歩すぐの場所にあります。
バスの所要時間はおよそ1時間40分ですが、暑い夏には、長良川の支流である美しい板取川や、岩場の風景を眺めながら、のんびりとしたバス旅を楽しむことができますよ。

通称「モネの池」に向かう前後に立ち寄り場所としておすすめのカフェがあるのは、名鉄岐阜駅から電車で約25分、二十軒駅から徒歩5分の場所にある「喫茶室山脈」です。

こちらでぜひ味わいたいのが、店名を冠した看板メニュー「山脈モンブラン」。岐阜県産の栗を使った、通年楽しめる贅沢なモンブランです。
甘さ控えめの栗ペーストに、ふわふわのクリーム、抹茶の渋みがきいたダックワーズ、そして中には栗が入っており、すべて一度に口にいれて頬張ると、とても幸せな気分になりますよ。
定番の「山脈モンブラン」に加えて、季節限定モンブランや珈琲モンブランの3種を一度に楽しめる、モンブランとドリンクの贅沢なペアセットもおすすめです。