11月から上演される北山宏光主演舞台『醉(よ)いどれ天使』の新キャストとして、渡辺大、横山由依、岡田結実、阪口珠美、佐藤仁美、大鶴義丹の出演が発表された。併せて、メインビジュアルが解禁された。

 黒澤明監督と三船敏郎が初めてタッグを組んだ映画『醉いどれ天使』が公開された1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っている。当時の舞台台本は長い間眠っていたが、近年偶然にも発見され、2021年に舞台化。そしてこの度、新たなスタッフ・キャストにより、25年舞台版として『醉いどれ天使』が上演される。

 今回の上演では、今も傑作として語られる映画版、そして 48年、21年の舞台版、それぞれの作品が持つ魅力を引き継ぎながらも、新たな視点で『醉いどれ天使』の世界を紡ぐ。映画でも印象的なダンスシーン、圧倒的な音楽、そしてライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現を満載に、戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出す。

 脚本は、前回に続き蓬莱竜太が務める。演出は深作健太。三船が演じた闇市を支配する若いやくざ・松永には、6年ぶりの主演舞台となる北山宏光が挑む。

 今回発表となった俳優陣は、松永と対峙(たいじ)する酒好きで毒舌な貧乏医師・真田を渡辺大。松永と同郷で彼に思いを寄せるぎんは横山由依と岡田結実のダブルキャスト。松永の恋人でダンサーの奈々江を阪口珠美。真田の診療所に住み込む美代を佐藤仁美。松永の兄貴分・岡田を大鶴義丹が務める。