北村匠海が主演する映画『愚か者の身分』より、裏社会に身を落とした若者たちの生きざまをエモーショナルに描く予告編が、本ビジュアルと共に解禁された。主題歌は女子高生シンガーソングライター・tuki.の書き下ろし曲「人生讃歌」に決まった。

 本作は、第二回大藪春彦新人賞受賞作の西尾潤による同名小説を、プロデューサー集団・THE SEVENが初の劇場作品として映画化。監督は永田琴、主演に北村匠海、共演に綾野剛、林裕太を迎え、現代日本に生きる若者たちと隣り合わせにある“闇”をテーマに描いた、逃亡サスペンスだ。

 予告編は、戶籍売買を行うタクヤ(北村)と弟分のマモル(林)が肩を組みながら歌舞伎町でつかの間の青春を楽しむ姿から始まる。劣悪な家庭環境からこの世界に居場所がなかった2人は、生活のために“闇”で生きるしかなかった。タクヤをこの道に誘った兄貴分的存在で裏社会の運び屋・梶谷(綾野)は、タクヤに頼まれた2枚の偽造免許書をなぜ作ったか問いかけると、自分がマモルをこの世界に引きずり込んだから抜けさせたかった、と本音を漏らす。

 一方、半グレたちが血相を変えてタクヤを追い詰めていく。タクヤはマモルの未来を、梶谷はタクヤの身を案じ、危険と分かりながらも共にいちるの望みをかけ動きだす。いったい、タクヤは何を仕掛けたのか? 3人の互いを思う気持ちが交差し疾走する3日間の逃走劇が始まる。裏社会に身を落とした若者たちが、本当に信じたものとは―。