「東海S・G3」(27日、中京)

 地元で念願Vをかなえたい。デビュー5年目の小沢大仁騎手(22)=栗東・フリー=は22年の交流重賞・エーデルワイス賞V(マルカラピッド)こそあるが、JRA重賞は未勝利。ライツフォルで挑む東海Sでは、巡ってきた好機を生かしたいと闘志を燃やしている。

 「3週連続で調教に乗りましたが、2本目、3本目と追うごとに良くなっています。さすがこのクラスの馬だけあって、動きはいいですね」とテン乗りとなるが、ケイコで好感触をつかんだ様子。2走前にオータムリーフSで3馬身差の快勝を飾った実力馬。前走の天保山Sは6着も、8カ月の休み明けだった。今回はひと叩きされて状態が上がっており、重賞初挑戦でも一発の可能性を秘めている。

 愛知県瀬戸市出身の小沢にとって中京は地元だ。この夏はフル参戦を予定。勢いをつけるためにも開幕週の重賞で結果を出したい。「まだ重賞を勝っていないので勝ちたいです。(レース当日の)日曜は両親と、おじいちゃんも競馬場に来てくれるので頑張りたいです」。JRA重賞初制覇を果たし、家族に恩返しをしてみせる。