米大リーグ、フィリーズ傘下のマイナー2Aレディングから自由契約になった青柳晃洋投手(31)が日本球界復帰を視野に入れて近日中に帰国することが25日、明らかになった。ヤクルトはこの日、球団幹部が「交渉に入ります」と獲得に乗り出す意向を表明。その他にも複数球団が獲得を検討しているとみられる。

 青柳は昨オフに阪神からポスティングシステムでメジャー移籍を目指し、1月にフィリーズとマイナー契約を結んだ。招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、オープン戦で結果を残せず、マイナーで開幕を迎えた。その後は3Aと2Aで計23試合に登板したものの1勝3敗、防御率7・22と振るわず、23日(日本時間24日)に自由契約となった。

 去就が注目される中、球界関係者によると、青柳は日本球界復帰を視野に入れ、近日中の帰国を決断したという。今後は代理人を通して獲得を希望する球団と交渉に臨むとみられる。

 ヤクルト・高津監督はこの日、全体練習を行った神宮外苑で「年齢的にもまだまだチャンスはある。(活躍の)可能性があると思う」とラブコールを送った。NPBの補強期限は31日。米球界での新たな所属先も模索している青柳が残り少ない時間でどんな決断を下すのか、注目される。