ローソン(東京都)は、7月15日から埼玉県、東京都、山梨県の約700店舗で、冷凍調理パンの本格展開を開始した。今回発売した商品は、工場で製造した調理パンを冷凍した「ソーセージ&エッグマフィン」「照焼チキン&エッグマフィン」「ハムチーズ&エッグマフィン」(いずれも397円)の3品。冷凍と解凍を繰り返しても品質が劣化しにくい具材を使用したメニューを選定したことに加え、製造直後に凍結することで、温めた時に通常の調理パンと変わらない味わいに仕立てた。冷凍調理パンは賞味期限が約200日で、配送回数も通常の調理パンが1日2回に対して1日1回と保存性にも優れるため、食品ロス削減や物流効率の改善が期待できる。今年度末までに約2000店舗、26年度までに約4000店舗への拡大を予定している。(7月15日〜21日までのニュースをまとめました。)

ローソン
「からあげクン すだちぽん酢味」を発売

 715日から全国の店舗で、徳島県産のすだちぽん酢を使用した「からあげクン すだちぽん酢味」(268円、以下税込)を発売した。昨年の夏に販売した際は、徳島県内店舗の1日あたりの平均販売実績は、全国平均販売実績の約2倍と好調だった。

冷凍おにぎりの販売を7割の店舗に拡大

 現在、約1700店舗で展開している冷凍おにぎりの取り扱いを、工場の製造ラインの拡張によって増産体制が整ったことから、715日から全店の約7割に相当する約9800店舗に拡大した。冷凍おにぎりについては、つくり置きすることで製造コストの削減が可能で、通常のおにぎりに比べて価格を12割抑えることができる。また、賞味期限は約1年あり、配送も通常のおにぎりが12回に対し冷凍おにぎりは11回で済むため、食品ロス削減や物流効率の改善が期待できる。

「鍋さばきロボ」を導入

 ローソンが、「からあげクンロボ」に続き、「鍋さばきロボ」を「北大塚一丁目店」(東京都豊島区)に導入する。熟練職人の鍋さばき技術を再現し、出来たての炒めメニューを提供する調理ロボ。TechMagic(東京都)が飲食店向けに、半年間の研究を経て開発した。調理ロボを活用して提供する商品は、炒めメニューの定番「炒飯」や「野菜炒め」など全14品。注文を受けた後、ロボットに付属しているタッチパネルに材料や調味料の投入タイミングが表示され、表示内容に沿って鍋部分に投入するだけで、自動で「炒める」「混ぜる」工程が行われる。調理終了後は鍋部分が自動洗浄されるため、連続して調理を行うことができる。これまで「まちかど厨房」での調理は、油調と電子レンジによる調理に限られていたが、「炒める」という調理工程が追加された。

<関東甲信越地区>長野県産フルーツなどを使用した6品を発売

 722日から関東甲信越地区の約6000店舗で「信州美味しいもの巡り」を開催。長野県産のフルーツを使用したデザートをはじめ、地元で人気のご当地メニューを発売する。今回発売する商品は、長野県上田地域の名物「美味だれ」を使用した焼き鳥おにぎりや、ご当地人気メニューの山賊焼き、長野県産のりんごやスイカを使用したパン・デザートなど6品。

ファミリーマート
ハワイ尽くしのキャンペーンを開催

 715日から3週連続で、ハワイにちなんだSPAM®を使用したおむすびや、ロコモコ、マラサダなど、ローカルグルメを再現した全12種類を展開する「ファミマでうまアロハ〜♪おいしいハワイを食べつくせ!」を開催。“国内で本場グルメを楽しめる”企画で、初週には35日のハワイ旅行が当たるキャンペーンも実施する。

4年目となる「ファミマサマータイム」を実施

 716日から915日までの2カ月間、「ファミマサマータイム」を実施する。昨年度の実施では、社員の業務効率化や節電効果が確認できたことを受け、今年もメリハリのある働き方を意識し実践することで、さらなる業務効率化と節電に取り組む。田町本社と全国で勤務する本部社員、スーパーバイザー約4700名が対象で、通常就業時間の9時から1730分を繰り上げて8時から1630分とした。

リクエストに対応した「コンビニエンスウェア」を発売

 顧客のリクエストに応えた「コンビニエンスウェア」を、722日から全国の店舗で順次発売する。ファミマオンライン限定の取り扱いだった「アウターTシャツ」のXXLサイズのほか、再販の希望が多かった「こどもくつした」、新色のブラウェア、軽量化したレインポンチョも発売する。

コラボレーションフラッペ2種類を同時発売

 有楽製菓(東京都)とコラボレーションした「ブラックサンダーチョコレートフラッペ」(380円)と、ロッテ(東京都)とコラボレーションした「クランキーフラッペ」(380円)を722日から発売。「ブラックサンダーチョコレートフラッペ」は発売から2週間の販売数がフラッペでNo.1の記録を持ち、ザクザク感が特徴の人気商品。今年で4度目の発売となる。一方、「クランキーフラッペ」はサクサク食感が特長で、「クランキー」とははじめてのコラボレーション商品。

ミニストップ
チーズを155%に増量したハットグを発売

 今年2月のリバイバル発売で大ヒットした韓国スナック「チーズハットグ」を、伸びるチーズを155%に増量、「のびーるチーズハットグ」(270円)として718日から発売した。衣のザクザクした食感と、先端には伸びるチーズ、根元にはジューシーなソーセージを入れ、1本で2つの味が楽しめるように工夫した商品で、チーズを155%に増量したことで、さらに「のびーる」感をアップさせた。

ポプラ
フードシェアリングの実証実験を開始

 コークッキング(東京都)が運営する食品ロス削減のためのフードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」を、715日から「生活彩家 ヒルトピア店」(東京都新宿区)と「生活彩家 広島市役所」(広島県広島市)で試験導入した。「TABETE」は、パン・ケーキ店、ホテル、飲食店、コンビニエンスストアなどで発生する、まだ安全においしく食べられるにもかかわらず、食品ロスとなる可能性がある食品と、購入したいユーザーをマッチングするアプリ。フードシェアリングの仕組みにより、店舗は食品ロスを削減し売上をアップさせることができ、ユーザーも食品を購入しながら社会貢献に参加できる。

 JR東日本クロスステーション
鹿肉を使用したカレー販売を計画

 北海道新得町の古川建設ドリームヒル・トムラウシ事業所で捕獲、養鹿、加工された鹿肉を使ったカレーを、今冬、JR東日本クロスステーション(東京都)が運営する都内の「ベックスコーヒーショップ」とJR北海道(北海道)の「フレッシュキヨスク」の店舗で販売することを計画した。価格は税込1000円程度とし、目標販売数を14000食に設定した。

著者:ダイヤモンド・リテイルメディア